【2013/9/10】日本代表対ガーナ代表、試合後選手・監督コメント。

2013/9/10

キリンチャレンジカップ 
日本代表対ガーナ代表の試合後選手・監督のコメントです。

[試合結果]
日本代表3−1ガーナ代表
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得点:
アチェアンポング(前半24分)
香川真司(後半5分)
遠藤保仁(後半19分)
本田圭佑(後半27分)

出場メンバー:
川島永嗣
長友佑都槙野智章(後半46分)
吉田麻也
今野泰幸
内田篤人酒井高徳(後半10分)
遠藤保仁
長谷部誠⇒山口蛍(後半37分)
清武弘嗣森重真人(後半34分)
本田圭佑
香川真司齋藤学(後半40分)
柿谷曜一朗大迫勇也(後半30分)


[試合直後コメント]
遠藤保仁 フル出場 1ゴール1アシスト
「(得点)まぁフリーでしたし、シュートはちょっと甘かったですけど、入ってよかったです。
(今後に向け)さらに成長して、強い日本代表をお見せしたいと思います。」

ザッケローニ監督
「同点、逆転こそしたが、その前にうちはチャンスがたくさんあったし、
前半だけで6点、7点とれるチャンスはあった。
バランスをとるところ、攻撃的にいくところ、ダイナミズムをだすところ、
自分たちがうまくコントロールできたと思うし、このチームの選手達のクオリティは高いですから、
やはりチームの狙いがでたときはいいサッカーができる。
(3-4-3)
ちょっとずつオプションも試していかなければならないですし、
通常のコンビネーションだけでなく引き出しを増やしていければと思う。
後はやはり、相手が2TOPにしてきたこともあり、システムをかえた。」


本田圭佑(CSKAモスクワ) フル出場 1ゴール1アシスト
「(代表3戦連発)
前の試合と同じでボールがよかったんで。
それ以外にもっとチャンスがあったんで、そこを決めれなかったことの方が悔しいんですけど、
まぁそれでもチームとして結果を出すことができたんでよかったです。

(ガーナ戦、できたこと、できなかったこと)
そうですね。話すと長くなるんですけど、
相手の身体能力に対して、どうやって対応するかが一つのポイントだったんですけど、
まぁうまく対応できたところと、まぁやっぱり世界の身体能力というのはすごい高いなというのは
感じましたね。

(W杯まで9カ月、過ごし方、目標)
そうですね。
しっかり所属クラブに戻って、自分の課題に取り組んで、
一日一日成長するつもりで練習に励むしかないと思っています。


香川真司(マンチェスターユナイテッド) 後半40分までの出場 1ゴール
「自分のミスで前半失点してしまったんで、とりあえずそれを取り返そうと必死だったんで、
最初に点が取れてよかったです。
勝ちたかったんで勢いをつけれてよかったです。
(今後)
これからが本当勝負なんで、かえってまた頑張りたいと思います」


柿谷曜一朗(セレッソ大阪) 後半30分までの出場
「個人的にはやっぱすごいミスが多かったので、反省してますけど、勝ててよかったです。

(アフリカのチームとの対戦)
やっぱり攻撃でもっといい攻撃ができたと思うので、
今後にもっと活かしていきたい。

やはり結果が求められていると思うので。
ただチームが勝つために一生懸命やりましたし、勝てたことが一番良かったと思います。

(今後に向けて)
やはり日本が強くなるために、全員が必死になってやることが大事だと思うので。
その中に僕が入れるように。しっかりまずチームに帰って頑張っていきたいと思います。」




[試合後コメント]

川島永嗣(スタンダール・リエージュ) フル出場
「(ベルギーでプレーしているアチェアンポングの印象は?)
まだアンデルレヒトとやっていないので。

(この2試合で手応えをつかんだ?)
それは僕たち次第だし、今日一番大事だったのは結果と、
どれだけ自分たちが守備でも攻撃でも自分たちの形を取り戻せるかだった。
ただ、ここからまたリスタートできるかどうかは、
また次の試合で同じようにチームとしてどういう気持ちを持ってやれるかだろうし、
ここ2試合勝てたことは大きいけど、
また10月、11月の試合でまた自分たちが同じようにチームとして完成度を高める意識を持てるかが大事。

(先日他界したグランパス時代の同僚、元スロバキア代表スピラールについて)
個人的には、数日前に昔、名古屋で一緒にプレーしていたマレクが亡くなって。
ちょうど試合の時間帯くらいがお葬式だったので、そういう意味でも絶対勝って、
そういうところに行けなかった分、自分としてはプレーで何か示したかったというのがあった。
勝ててよかったと思います。
1点取られたのは残念ですけど。今日は自分としては、彼のためにプレーできたのかなと思います


内田篤人シャルケ 後半10分までの出場

清武はオカちゃんとはまた違う特長があるというか。
どっちがいいというわけではないですけど。まあ、当ててボールが出てくるというのはわかっていましたし。
交代は早かったですけどイエローをもらっていたので。あとで監督に謝らないと。
俺も納得というか、イエローをもらいにいったので、それはしょうがないかなと

(清武選手のどんな特長を生かそうとしたのか?)
なるべくゴールというか、前を向いてプレーしてもらいたいなと思って。
僕も彼がフリーになるような動きをしました。
ただ、どうしても右サイドの右利きなんで、監督がやりたいのは左サイドの右利きのようなプレーだと思うから、その方がやりやすいと思うけど、彼は技術があるから。

(守備)
まあ、失点しましたけどガチャガチャってなっちゃった部分はあるので。
失点したことは反省しないといけないですけど、ああいう相手でもピンチというピンチはしょうがないんで。
試合中にあることだから。あとは個人で考えて、次の試合は無失点でいけるようにしたいと思います

(失点後に焦らなかったのは相手のレベルが関係するか)
前半から何度かチャンスは清武もありましたし、
本田さんもあったので、いつか点は取れるかなというのはありました。
まあ、向こうは時差ぼけもあったと思いますし、来てくれただけで感謝しますけど、
後半はガクっと足が止まったんで。
スペースができれば、前には細かくつないでいける選手がいるので、上手く点を取れましたけど。
まあ、ああいうのが前半から、相手が元気なうちからできると面白いかなと

(左サイドからの攻撃が多く、右サイドはバランスをとっていた?)
試合前のミーティングから、そういう話がありましたし、左から攻めるというのはチームとしても。
ヤットさんも向こうにいるし、左サイドにボールが集まるのは分かっていますから。
僕としては、代表では右と左を同じようには考えていないです

(相手が弱い場合は?)
アジア予選とかでは、そういう試合もありましたけど、今日は左で動かして。
オカちゃんで為留めるという今までの形もありますから。
右のDFは簡単にさばいてバランスだけ取れっていう。チームのバランス役なら黒子でもいいと思うんですよ

(その中での清武弘嗣の活かし方)
孤立しやすくはなると思いますけど、そこはまた上手くやるしかないです。
僕もこことシャルケでやっているプレーは大分違うんで。
まあ、どっちがいい悪いではなくてチームとしてのバランスがあるし、右と左の違いもあるんで。
それでバランスをとれるならとれるでいいし、僕もディフェンスは意識しているんで。
まあ、勝てればいいです

(数的同数の場面に)
まあ、今ちゃんが抜かれる場面っていうのは、あまり見たことがなかったですけど。
アフリカの選手だと、ああいうシーンが何回か出てくるようなことがあるんで

吉田麻也サウサンプトン フル出場

失点の形もそうだけど、そんなにピンチでもない場面から失点につながってしまうのが
今後の引き続きの課題だと思うし、次のヨーロッパ遠征でも改善していかないといけないけど、
全体的にこのまままた続けていければなと思う

(悪い流れの中で気を配ること)
やるべきことを変える必要はなかったし、失点自体がイレギュラーな形だったので同じようにやれればと。
ただ、もうちょっと前半テンポアップしてボールを前につけてもよかったかなと思う

(人数を前にかけることのリスク)
前半もうちょっと積極的にボールを(相手の)背後につけてもよかったかなと思う

停滞すると後ろでのボール回しが多くなるので、そこで勇気を持って前にボールをつけられるように、
仕掛けられるようなパスを出していかないといけない

(相手が人をつかまえる守備をしてきたが?)
人についている分、連動して動けば背後にすごくスペースができていた。
後半は裏へのボールを多く使ったけど、前半からそういうのも必要だったと思う。
試合前から曜一朗の前はすごく意識していたけど、いいボールがなかなか出せなかったのが課題だと思う

(試合前からそういうイメージをもっていた?)
ボールサイドに入った時はすごくボールウォッチャーになるので。
前には強いけど、背後はスペースができていたので、そこを狙えるかなと。
自分がもっと裏に出せればよかったけど。
本田さんもそういう動きをしてくれていたし、曜一朗もしてくれていたけど、
なかなかいいボールを通せなかったのが課題

(後半はバイタルが空いたが?)
足元でもしっかり受けられるようになってきたし、足元からの裏という展開も出てきたので、
もっと効果的なボールを出したかった

(3-4-3)
実戦のなかでもっとやっていかないといけない。
頭のなかでは分かっていても、相手が違うとやり方も変わってくるし、
スピードも違うので引き続きやっていくことが大事だと思う

(できた部分とできなかった部分は)
今日に限って言えば、基本的には通用したと思う。
ただ、もっと強い相手だったり、相手に主力がいたら、もっと身体能力が高かったり、
能力の高い選手が出てくると思うので、
そういうところに対して今日よりも一層組織をまとめて戦っていかないと。
今日も、オフサイドだったけど裏に危ないボールを出されたし、
そういうところを90分徹底して守れるようにしないといけない.

(全体としては単発の中での1対1以外はバタバタするシーンが少なかった)
ボールの出しどころで相手は選択肢が少なかったので、狙いどころは定めやすかった

(自分自身、前進していると思うか)
前進はしていると思うけど、悪いときでも前進していかないといけない。
いいときにもさらに掘り下げて、追求していかないといけないと思う。
今日もコンちゃんと少し話したけど、もっともっと良くなると思う。
もっと自信を持って、パフォーマンスを出せるように、お互いを信頼し切ってやらないといけない

(ラインコントロールの手応え)
良くなっているけど、まだまだ足りない。
次のヨーロッパ遠征で強い相手と戦って、より深めていかないといけない。
前半、僕の絞りが悪かったけど、裏へのボールで危ないシーンを作られたし、
お互いの距離感がもっとよくなれば、カバーがあってもっとボールのところに自信を持っていけると思う

(中盤の守備)
2試合でかなり気を遣ってやってもらっているので。
特にファーストディフェンスのところでファウルでもいいから潰してくれると、
こっちとしても非常にやりやすいし、本田さんなんかかなり意識してやってくれていた。
ファウルで1回止めて、それで自陣に戻って相手の攻撃を遅らせるという意味では、
今日みたいにカウンターやスピードのある相手に対して非常に有効だと思う

(次は欧州遠征)
繰り返しになるけど、守備で失点を減らすことと、効果的な攻撃を続けること。
いまは繰り返していくことが大事だと思う


長友佑都(インテル) 後半46分までの出場

点を取られてから、みんなが我慢して攻撃のいい形が出せた。
思ったよりガーナはそんなに来なかった。チームとしては大きい試合だった。
攻撃のバリエーションもたくさん使えた。真司と圭佑と曜一朗の攻撃は今後につながる。
真司のゴールは、チームの流れ的にも素晴らしいゴールだった

フィジカルは、局面で負けているところが多々あったので、
それを『しょうがない』で終わらせるのではなくて、
一人ひとりがまずはフィジカルに負けるというメンタルを変えていかないと。
絶対に止めてやるぞ!とメンタルで思わないと。やれるところはあると思うので。
2009年で対戦した時にフィジカルの強さで衝撃を受けたけど、
それと同じかと聞かれればどうだろう? 自分もトップレベルでやっているので、
感覚が麻痺しているのかもしれないし。負ける気がしないというか。
今日も感じたけど、2009年の時の衝撃は、今日はなかった。
僕が成長したのか、今日のガーナが良くなかったのか、ガーナは主力が来てなかったから


遠藤保仁(ガンバ大阪) フル出場 1ゴール1アシスト

(ゴール)
シュートレンジだったし、コースはあんまり良くなかったが、入ってよかった。
圭佑もいいタイミングで落としてくれたし、トラップが決まりさえすればっていう感じでやったので、
イメージは持ちながらやった

(アシスト)
あの辺にいいボールを蹴ればという感じで、あとは中の入り方次第なので、
麻也もうまくつぶれてくれたし、圭佑もよく当ててくれた。あのゴールでだいぶ楽になったかなと思う

(守備)
先に点を取られてしまうと、相手は引いてカウンターという風になるので。
全体的に走力のあるチームだとああなりがちなので、
極力カウンターを食らわないようなボールの取られ方も考えなきゃいけない。
何度か危ない場面があったし、1失点だけだったけど、2点、3点取られてもおかしくない状況もあった

(監督からの指示)
フィジカルが強いし、走らせると速いので、極力相手の高い位置までボールを運んでいくことと、
カウンターの起点になる選手をフリーにさせないことは試合前から言われていた。
もちろん100%できるわけはないけど、
カウンターの鋭いチームに対しては極力自分たちが高い位置で攻撃を遅らせるようにしなきゃいけないのかなと思う

(もっと数的優位を作らないとでは?)
セオリーとしては、相手より1人多く守備のバランスを考えながらやらないといけない。
ただ、攻撃の形が良い感じになると、どうしても前がかりになってしまう。
そのリスクマネージメントを含めて、バランス良く攻守両面で戦わないと。
一発で状況を変えられてしまう可能性もある。これから気を付けてやっていければ良いと思う



長谷部誠(ニュルンベルグ) 後半37分までの出場

先制されてから逆転するのは久々なので、勝てたことに関しては良かった。
でも、しっかりと試合を見ると、特に前半はガーナが非常に良かった。
その中で、自分たちも良いチャンスは作れたけれど、なかなか点を取れなかった。
一発のカウンターで悪い取られ方をしてやられて(失点をして)、ゲーム運びとしては良くなかった。
後半は、ガーナ(のペース)が落ちたということもあったけど、しっかり3ゴールを取れたことは収穫。
ただ、試合運びという意味では、もう少し試合巧者にならないといけないと思った

前半は0−1で、相手のリードで終わったけど、チャンスも作れていた。
ただ、試合の中で、悪い取られ方をしてカウンターという形は今日も2、3回あった。
その中で1回やられているので、ちょっと確率が高すぎる。
カウンターのところは、もう少し修正していかないといけない。
ポジショニングであったり、人数が揃っていなければ遅らせることであったり。
失点のシーンでも、もう少しできれば良かった。

(日本の得点はシンプルな流れだったが、シュートを打ってこうという意識だった?)
相手がルーズになった部分は確かにあった。
やっぱり、サイドで1回起点を作ってから中で仕留めるという部分では、
『中、中』じゃなくて『サイドから中』に入って、良い形を作れたと思う。
前半もシュートはあったし、試合を通してそういう意識はあったけど、後半に特にということはない

ウルグアイ戦でも、2日間は練習したけど、コンフェデで出た課題を、
今回は約8日間、練習ができて、意思統一がはっきりできた。
トップレベルの4チームと試合をして、出てきた課題が、ここにきて意味のあるものになってきたと思う



清武弘嗣(ニュルンベルグ) 後半34分までの出場

決めたかった。あれを決められずに、すぐに決められた。
ああいうのを決めておかないと先制される。ダメだなと

もう少し右サイドで崩せればよかった。
篤人くんとの関係は悪くなかった。
もっとレベルを上げて、FWとも連係していければ」



香川真司(マンチェスター・ユナイテッド) 後半40分までの出場 1ゴール

(相手の2番のマーク)
結構来てたので佑都をうまく生かすというか、入れ替わるような形でやれればいいかなと思っていた。
何本かいい形はあったけど、ミスも多少あったので、もう少しシンプルに生かせたんじゃないかと思う

とりあえずシュートが入ったことは1つ自信になります。
それに勝てたことは良かったと思います。
ゴールの場面は、中に行ったときにディフェンスがいなくて、
もう一つ持ち込んでシュートというイメージができていました。
それに、今日は自分のミスで失点してしまった。
チームとして無失点で終えたかった試合でああいう形はやってはいけないので、そういう責任もありました。

ある意味自分にプレッシャーを自分で掛けたことになるので、
これを乗り越えられるかというのをハーフタイムにいい意味で問いただしたというか、
相手も親善試合で疲れがあったし、スペースの空いた試合という感じはあったし、
しっかり引き締めて後半やろうと思っていたので勝ててよかった

(クラブでの出番がなく考えすぎることはあったか?)そうですね。
考えすぎるかどうかは分からないですが、試合をやっていない分、
こういう緊張感あるゲームがありませんでした。
だから、やるのはすごくいいことですし、ゴールは気持ち的に常に自信をもたらしてくれます。
クラブと代表は違いますけど、いい形で帰れると思ってるので、ク
ラブでチャンスが来たときに残せるように頑張りたいと思います



本田圭佑(CSKAモスクワ) フル出場 1ゴール1アシスト

(ガーナ)
正直、身体能力は、世界レベルかなと感じましたね。
こういうレベルになると、相手に先を読まれたり、フィフティ・フィフティのプレーになったりすると、
どうしても差を見せつけられてしまう。
1対1で勝てないと言っているのではなく、タイミングよく仕掛けることができれば相手を抜くことも、
相手を抑えることも可能なんでね。
タイミングや相手の逆を取ったりとかの部分で、
こういったレベルの経験を日常から慣れている選手と慣れていない選手が見受けられた。
もちろん物理的にこういうレベルに慣れるのが難しいリーグでプレーしている選手はいるけど、
今日感じたスピードを忘れないように意識して取り組んでいくことが大事なんじゃないかな。
普段からどれだけ完璧を目指していけるかだと思うんでね

前半のチャンスを外した後は、ちょっと焦ってはいたんですけど。
真司の素晴らしいゴールとヤットさんのゴールで2−1になったけど、
失点はアクシデントみたいな部分はあったんで。
今日は立ち上がりから終始僕らが試合をコントロールしていたと言っても過言ではないくらいの内容だった。
イメージとしては、この内容で勝てなかったらキツイなと思っていましたね

ゲームをコントロールできるかどうか、いろいろなものが絡む総合力になる。
チーム力や組織力という部分で考えると、今日はガーナよりも僕らのほうが確実に上でしたね。
ただ、個々で見た時にどうなのかって部分は、いろいろなシチュエーションで多々ありましたけど

攻撃的なスタイルという意味で考えると、日本の今の選手、組織レベルでは人数をかけて守るよりは、
運動量という日本の長所を生かして、相手を休ませることなくプレスをかけていくことで、
僕らのいいところをより多く出して。
もう一度ポゼッションをして。攻撃的に守ることで、失点も減るんじゃないかと

(自分のポジションは)
攻撃的なポジションであればどこでもいいですけど、自分が一番生きるのはトップ下だと思うんで。
そこで結果を出し続けることが起用してもらえる最大の要因だと思う。
レギュラーを確立されているとは思っていませんし、新しい選手もどんどん入ってきていますので、
競争に勝ち残っていきたいと思います

(香川真司柿谷曜一朗との連携)
確実に良くなっていると思いますよ。
僕は何回も言っていますけど、世界に近づいているかどうかは、いかに勝つかだと思う。
今日の失点に関して言うと、不運な部分もあったんでどう評価していいかわからないですけど、
終始危ない部分はそんなになかったと認識しています。
ただ、あの身体能力に嫌なアイデアを出す選手がもう1人2人…
それがガーナの主力選手だったのかもしれないですけど、そこにアクセントを加える選手がいたら、
もしかしたら今日みたいな内容でもカウンターとかで危ないシーンを作られていたかもしれない。
まあ、そこは話してもしょうがないので、今日に関しては非常に良かったと思います

(香川真司のゴール)
正直、真司のゴールはすごいなと率直に思ったし、僕自身もああいうゴールを取れれば、
年間15点は超える選手になれるなと思う

(移籍がかなわなかったが)
前にも言ったけど、こういうことは日常茶飯事なので。残念ではあるけど、次に向かっているし、
みなさんが思ってる以上に残念には思ってないので。
みなさんの方が過剰に僕がどれだけ次に向かうことに絶望してるいかっていう感じだと思う。
行きたいのは行きたいけど、以前からずっと言っているように、
今この環境で残り4カ月、非常にいい試合が何試合も組まれているし、
悲観的な感じでモスクワに戻るということはない

(外国人メディアに対し)
冬にはたくさんのチョイスがあると思う。できるだけ多くのクラブを比較したい。
将来のことは考えていない。今はロシアプレミアリーグチャンピオンズリーグのことしか考えていない。

(東京五輪について)
出ようかなと考えさせる大会であるのは間違いない。
それまで現役を続けようかなと思うきっかけとなる大会。
それは僕だけでなく、他の競技の選手たちにとっても同じだと思う。
そのころ23歳ぐらいになる選手たちにとっては、このうえない大会でしょうね。


柿谷曜一朗(セレッソ大阪) 後半30分までの出場

相手のアプローチの質は多少は上がったと思うけど、この程度のプレッシャーだったり、
90分間ずっとプレッシャーを掛けてきたわけではないし、相手もバテていたと思うから、
この程度って言ったら相手に悪いけど、もっと上を目指すなら、
こういう試合でもミスなくしっかりやらなければいけないと思う。
そういう面では個人的にはミスが多くて、反省しないといけない

(ボールにもっと触りたかった?)
でも、やっぱりバイタルのところに僕がいってしまうと、
シャドーの3人が消えると思うので、
なるべくオフサイドラインぎりぎりのところで駆け引きしようって決めていたし、監督からも言われていた。
ただ、ボールの呼び込み方やタイミングは僕が少し早くてオフサイドにかかった場面もあったので、
そこは合せないといけないと思った

(本田圭佑との距離)
僕に当ててくれたときに、僕がそのまま前を向いてしまえば前には人がいないので、しっかり収めることと、
圭佑くんだけでなくキヨと真司君との距離も大事やったから、左右への運動量は必要になってくるので、
そういう中での技術はこれからドンドンね。
チームとしての課題でもあるし、そこは練習からミスなく取り組んでいく必要があるかな

(香川選手がもっと近くでプレーしたかったと話していた)
シャドーの3人とも満足させるのは難しいと思うけど、誰が出てもしっかり預けてもらえるように、
そこの信頼は1トップに必要だと思うし、当てられてキープするからこそ当ててもらえるわけで、
そこでミスばかりしていたら、試合にも使ってもらえないし、当ててももらえないので、
個人的な課題としてやっていければいいかなと思う

(ダイレクトプレー)
ダイレクトが一番生きると思うので。あそこの3人は見えているから。
僕が止めて出したときには、走り始めていてオフサイドになってしまうと思うから、
難しくてもワンタッチで正確に落とすのはすごく意識してやっている。
そのタイミングのボールも来るし、多少雑でもしっかりプレーしやすいところに落としてあげるのは正直、
難しいけど、やりがいもあるし、自分が成長していく上でいいことだと思う。自分の課題にもなる


大迫勇也(鹿島アントラーズ) 後半30分からの出場
「ゴールに向かうことがもっとできれば。
相手のカウンターは速いので、前がもっとキープしないと」


斎藤学(横浜Fマリノス) 後半40分からの出場
「スタンドが満員の雰囲気の中で試合に出られることは、そうそうない。
この経験をクラブで生かしたい。」


日本代表 ザッケローニ監督

何度も言っていることだが、このチームの目標は成長し続けること。
集まれない期間が1カ月あると、いろいろと忘れたりタイミングがずれたりということが生じてしまうのだが、
今回のように準備期間があるとやはり違う。
現代サッカーでは、ポジションが1メートル前か後ろかで大きく違ってくる。
チームに対しても、今日のパフォーマンスには満足していると伝えた。
中央を固めてアグレッシブに行く、攻撃の際のオフ・ザ・ボールの動き、
インテンシティを高めて相手に迫っていくということについては、よくやってくれたと思う

グアテマラ戦より今日のほうがより良かったし、手強い相手によくやってくれたと思っている。
内容についても、ポゼッションやセカンドボールを拾える率で中盤を制圧し、いい形を作れていた。
シュートの数もゴールの数も相手を上回っていた。
チームのリアクションがあったことも良かった。
ああいった形で失点してしまうと、ガクっときてしまうことがあるが、
そこからよく立ち直って逆転してくれたと思う

(組織プレーを基本としているが、最近は個人の勇気ある勝負が増えている)
そういったことはどんどん積極的に仕掛けてほしい。
私が考える組織的サッカーとは、そういった選手が力を発揮しやすいようにチームを整備することだ。
理論だけならばサッカーは簡単に思えることもあるが、組織だけ、あるいは個のクオリティだけでなく、
両方が揃っていないといけない。
自分が受け持つ選手が、いかにやりやすくできるかということをベースにチームを作っている。
過去の成功体験に当てはめることはない。
このチームには独自の特徴とクオリティがあるので、過去に捉われることなく、
このチームのクオリティを生かすための組織的なサッカーをやっていきたい

なぜメッシはバルセロナでは違いを生み出せるのに、アルゼンチン代表ではそこまでではないのか、
という話をチームにした。
私のサッカーは個のクオリティがないと機能しない。
また私にとって大切なのは、7、8人が良いパフォーマンスを見せることだ。
そして今日は7、8人ではなく11人全員がいい働きをしてくれた。
一見して分かるような派手な仕事をする選手もいれば、影で支えている選手もいたが、
全員がいい仕事をしてくれた

(3-4-3)
まず3バックを試す理由だが、トレーニングでやってきたこともある。
今日の試合に関しては、最初は4−2−3−1だったが、
あの時間帯になって2トップ気味にしてきたので3バックで対応しようと考えた。
基本的には4−2−3−1でやっているが、新しいシステムにトライするのも悪くはないし、
中盤が4枚になって厚くなるので、試合で必要になることもあるかもしれない。
選手たちには、一つのことを覚えたら引き出しにしまって、新しいことを覚えるようにと言ってある

(3バックの並びが前回と違った)
3枚の並びに関しては、このシステムでは1センターバック+2サイドバックの3枚と表現するのだが、
この3人は真ん中もできるし、サイドでも守備ができるということで、誰がどこに入ってもできると思っている。あくまで1センターバック+2サイドバックであり、3センターバックに2ウィングバックというシステムではない。この3バックの狙いは、ディフェンスをもう1枚ほしいからではなく、中盤や前線にもう1人攻撃的な選手がほしいという意図がある

(新しい選手は融合はしていると考えるか?)
すごく良かったと思うし、彼らには満足している。
トレーニングでの姿勢も素晴らしかった。時間に差はあるが、
このメンバーを全員使ってみて、試合でのパフォーマンスには満足している。
齋藤も最後の10分ほどプレーしたが、人生で一番大切な試合のように入ってくれて満足している。
大迫も、いい形で動き出した時に終了のホイッスルが鳴り、審判に怒りをあらわにしていたが、
そうしたメンタリティは悪くない。
時にいきすぎた部分もあって、3対1で勝っている状況でスローインをクイックで始めたりするシーンもあったが、そういったスピリットは気に入っている

(ハーフタイムでどういう修正をしたのか?)
ハーフタイムに具体的に指示したことは、1つ目は結果に捉われすぎないこと。
2つ目はバランスを大切に戦うこと。
中央でより人数を割いて、そこでボールを奪ってからインテンシティを高めて、
相手のディフェンスラインに仕掛けていこうという話はした。
本当は、前半であれだけチャンスを作ったのだから決め切ってほしいと言いたかったが、そこはグッと我慢した

(守備陣全体での評価)
チームがコンパクトに保たれていたし、ディフェンスラインの上下動のメリハリが良くなった。
またFWの選手たちも、自分たちの守備のタスクをこなすことでチームはコンパクトを保てたし、
ダブルボランチも楽になったと思う。
今日の相手は、典型的にFWに速い選手がそろっていたが、
それでも高いディフェンスラインの意識を持つというテストの場になった。
勇気を持ってトライすればいい結果が生まれるということは、今日の試合で実感できたと思う。
それだけコンパクトになったことで、相手がフリーで持ている時間は少なくなったと思うし、
ウチのボールの奪いどころも高くなった。
ひとつ課題を挙げるならば、ボールを失った時にもっと早いタイミングで切り替えられればいいと思う

(今回の期間での何を伝え、どれくらい達成できたか)
この10日間でたくさんのことできたし、チームとしていろいろ整理することができていたと思う。
大切なのは、チームに優先順位をつけて、ひとつずつ植え付けるというか、復習する作業ができたし、
それが終わったあとにディテールの部分に入っていけると思うので、
ここ数日はチームのフィロソフィーやコンセプトを植え付けることに費やした。
先ほど選手に言ったのは、各々のクラブに戻ったら監督の指示をしっかり聞くように。
同時に、代表チームのやり方というものも引き出しにしまっておいてほしいとも話した。
代表は、各々のクラブでやっているサッカーもチームメイトも違うので、忘れないでほしいということは伝えた


最後に、2020年の東京五輪が決定したことについて、おめでとうと申し上げたい。
また、たくさんのサポーターが応援してくれたことについても感謝したいと思う


ガーナ代表 アッピアー監督

ザンビア戦のあと何人かの選手が負傷したし、
エッシェンはその4日前に父親を亡くしたばかりだったので、彼には家族のもとへ行くことを認めた。
その他の選手たちは金曜日にプレーした後、日本に来るまでに2日かかった。
いずれにしても、良いチームには良いベンチが必要なものだ。
前半を見れば我々は良い戦いをしていたが、後半には集中力が欠けていた選手もいた。

チーム作りのためには、日本のようなトップチームと戦うことが必要だ。
ガーナの選手たちのパフォーマンスには非常にポジティブな印象を持ったが、
このレベルでは集中力を欠けば大きな痛手を受けてしまう。だがパフォーマンス的には良い試合だった。

日本は非常に良いチームだと思うし、選手たち全員が非常に優れている。
個々の選手について話すのはフェアではないと思うが、誰もが知っているとおり香川は非常に良い選手だ

アフリカとアジアのサッカーを比べるとすれば、アフリカの選手たちはスキルが高く、
フィジカルが強いと思うが、アジアの選手たちにはスキルとスピードがある。
だが良いチームは、スキルとフィジカルとスピードの3つの要素のすべてを備えていることが大事だと思う。
私がチームに教えようとしているのはそういうことだ



[日本代表 今後の試合日程]
2013年10月11日  セルビア vs 日本 セルビア
2013年10月15日  ベラルーシ vs 日本 ベラルーシ