【2015/5/24 メモ】やべっちFC「武藤嘉紀×中田浩二対談」

2015/5/24 やべっちFCで放送された
武藤嘉紀×中田浩二」の対談メモ

武藤嘉紀・・武藤
中田浩二・・中田

[冒頭]
中田
「DFずっとやってきたんですけど、
今のJリーグの中で一番やりたくないな、止めづらいなっていう選手が武藤くんなんでね。
世間では超優等生なんて言われてるらしいので、
いろんなことを引き出せればと思いますので、宜しくお願いします」

武藤
「宜しくお願いします」

[幼少期〜FC東京ユース]
中田
「サッカーを始めたのはいつからですか?」
武藤
「4歳です。幼稚園のチームがあったんですけど、そこで始めたのがきっかけです。」
中田
「子供の時に変わった練習とかありました?」
武藤
「ゲボ吐くまで走ってました。
10kmくらい走るんですよ。公園を20周とか走ってたらくたくたになって、
練習してっていうのを毎日続けてて。」

中田
「昔の帝京高校みたいだねw」

武藤
「そこで泥臭さだったりメンタル的な強さは培われたのかなと。」

中田
「やっぱりFW?」

武藤
「いや色んなポジションやってましたね。
小学校2年生位の時にGKもやってましたし、
サイドバックもユースの時やってましたし。」

中田
「それは嫌ではなかった?」

武藤
「いや嫌でしたよ。
けどやっぱ試合に出れる以上、どこのポジションでもでたいと思ったので。
とにかくサイドバックに転向したときはいろんなこと吸収するしかないと割りきってやってました。」

中田
「でも武藤くんはまたFWをやりたいというこだわりが強かった?」

武藤
「ドリブルも好きだったし、やはりゴール決めるのが好きだったので。FWで勝負したい。
前目のポジションで勝負したいと思って。
メキシコ遠征いったときに、メキシコ代表と試合するときに、
ここでお前にチャンスやると。ここで良いプレーをを出せなければDFやれと。
言われて奮起しましたね。」

[ユースからプロへ上がらず大学へ]
武藤
「高校3年生の時に、一緒にプロの人達とキャンプ行って。
やはり日本代表の選手もいましたし、
ピリピリ感を初めて肌で感じて、これはまだ無理かもしれない。と。
このまま自信もないのに、サッカーで飯を食っていくのでいいのかなって思って。」

[大学で大怪我]
中田
「大怪我をしたと聞いたけど、そこはどこを?」

武藤
「左膝の半月板なんですけど。
手術して、自分の膝を見た時に、右膝の倍くらい腫れていて。
これはもうサッカーできないんじゃないかなと思った。
けど大学行って、ユース上がりで注目されているわけじゃないですか。
"大学に行って武藤は潰れた"と言われるのは本当に嫌で。
リハビリ中でもとにかく体を大きくしようだったり。
とにかくベンチプレス。」

中田
「何kgくらい?」

武藤
「100kgくらいバンバンあげてましたね」

中田
「100kg?上げたことないなぁ」

武藤
「やっぱり筋肉がついていくのが楽しかったんで。」

中田
「ナルシスト的なw」

武藤
「まぁどん底を経験してるから、こっから上がっていくしかないと思ってやってました。」

[大学でモテた]
中田
「大学時代はやっぱモテた?」

武藤
「モテてないですよ!w」

中田
「いやいやいやw絶対持てたでしょw
正直オレも高校選手権で準優勝して、モテましたよw
なんかエピソードは?いっぱいあるでしょ?」

武藤
「あの…。そうですねw」

中田
「あるんじゃんw」

武藤
「大学の途中でプロに言ったじゃないですか。
半年くらいでもう日本代表になってしまって。
環境もガラッと変わって。
教室にいっても皆"オウ!"ッて感じなんですけど、
なんか知らない女の子達が授業受けてるんですよw
絶対違う学部じゃんwって子が。
そういうこともあるんだとw

なんか汗かいてきちゃったw なんか拭くものないですかw」

[同年代へのライバル心]
武藤
「宇佐美、柴崎、宮市っていう名前を聞いて、本当にすごいわと。
なんだろ憧れじゃないですけど。
ライバル心をむき出すほどの実力がなかった。
自分はコツコツやっていくしかないなと思ってました。」

中田
「俺もだから小野、高原、稲本っていうのが、やっぱりその3人が抜きん出てたから。
実際一緒にプレーすして近くなってくるにつれて、やはり負けたくないという気持ちは凄く出てきた。
そのへんはやっぱりもってた?」

武藤
「そうですね、やっぱり最近になってそういう気持ちが生まれてきたなと。」

中田
「特に宇佐美選手はポジションも被りますし、
以前は宇佐美のプレーを見て勉強したってきいたけど、それは嘘だよねw?」

武藤
「いや、嘘じゃないですよ!w
東京の選手に聞けば分かるんですけど、試合前に見る動画の中に絶対入ってるんですよね。
ドリブルのテンポだったりが自分にはないものだから、なんか見ちゃうんですよね。
正直見たくないっていう日もありますよw
最近宇佐美活躍してるから見たくないなとか。
そういうのもあるけど、本当にただ単に自分もうまくなりたいっていうので見ちゃいますね。」

[アシストについて]
中田
「アシストについてはどうですか?」

武藤
「アシストは増やしていきたいんですよね。」

中田
「(映像見ながら)
これは本当武藤選手らしい、一番らしいゴールですね。
僕がこれDFだとするじゃないですか、ゴールに来るなというのがわかる。DFとして。
多分味方選手が外に抜けているけど、もっと武藤選手に寄せると思うのね。
ここでパスを見せることによって、もっともっとゴールが増えるんじゃないかと思う。」

武藤
「仰るとおり。FWってパスもあってシュートもあって、ドリブルもあるとDFっていうのは、
何が来るんだろってなりますし、
もう一つ怖い選手になるには、シュートもドリブルもあって、最後にパスも出せる選手ならなくてはいけないな、
というのはすごく感じている。」

[目標の選手]
中田
「目標の選手は?」

武藤
スアレス選手(バルセロナ)。
守備もして、前からプレッシャーいって、結構自分みたいにゴールにガツガツいくんですけど、
ラストパスも丁寧で。クロスとかもそこみてるんだ、っていうのを最近感じる。
こういう選手を目指したいなと。」

中田
「いまメッシもネイマールも活かしているのはネイマールだと思うし、
武藤くんみたいな男でも出来る選手が1トップやったりして、
裏に飛び出しながら宇佐美だったり柴崎をうまく使えるようになれば、
もっと日本がよくなっていく。」

中田
「今年体つきもすごい変わってきたと思うし、意識していることは?」

武藤
「フィジカルも勿論意識してますが、それ以上に柔軟性を出すためのトレーニングをやっていて。
やっぱり外国人を相手にすると強いだけでは弾き飛ばされますし、
そういった選手とやるときにやっぱり柔軟性。いなせる力だったり、ぐにゃっと吸収できる力があると、
さらにプレーしやすくなるのかなと。」