KINGが語ったサッカー日本代表、フットサル日本代表、W杯

三浦知良選手が語ったW杯への思い。

ある番組で語った一部を自分メモ的に残しておきます。。


    • フットサル代表になることに対して葛藤はあったか?

カズ「8月にオファーをもらって、自分自身横浜FCの試合もありますから、
監督からは本番に出るなら強化合宿から参加してほしいと。

そうなると横浜FCのスケジュールも犠牲になるので、大変になるとわかってたんですが、
今回のW杯出場に関しては、自分にしかできないことかなとという風にも思いますし、
こういうムーブメントを起こせるのも、今の自分だからできるということもあると思った。

これは自分がやらなくてはいけない宿命かなと思って決断した。」


      • フットサル代表での自分の役割は?

カズ「全部じゃないですかね。
やはり、チャレンジャー精神というか、年齢も上ですし、45歳だとか年齢関係なく挑戦する気持ち、
チャレンジャーとして向かう気持ちが日本代表に必要だと監督も言ってましたし、
技術的にもフットサル代表の選手としても通用するという風に見てくれたんで、
自分の技術、それを生かして、自分も成長して皆からいろいろ教えてもらいながら、
自分も成長して、チームも成長して、本番に向けて、いいグループを作って、
試合に勝つ雰囲気にもっていきたいという、それも僕の役割だと思ってますので、
その部分では図々しくリーダーシップをとっていきたい。」

    • KAZUを広告塔に使ってるだけなんじゃないか?という冷たい意見もあるとは思うが?

カズ「それはいろんな考え方はあると思う。
自分は技術をやっぱ、サッカーの職人だと思ってますから、当然技術を評価されるのが、
一番うれしい。
でやっぱ、自分にしかできないことというのは、メディアとの人たちの注目を浴びる
自分が行くことで自分の世界が作れる。これはすごく大きなこと。利用するのはいいこと。
サッカーでそうやって大きく、よくても悪くても騒がれることは、何も悪いことじゃないと思っている。
それも含めた今回の決断ですから、大いに利用してもらっていい。

でも一番大事のは監督が僕を必要としているということが大事で、
それがあれば、利用してもらってもうまくいく。
これが現場の監督が必要としてなければ、すべてうまくいかない。
「グラウンドで僕は戦える」という監督の気持ち。それが確認できたので、僕はすべてを受け入れた。

    • 今回のフットサル代表

カズ「今回に関して、今の代表の選手たちも、前回、前々回よりも危機感をもってやっている。
それは日本サッカー界において、2年前くらいまでは、
知名度にしても待遇にしても、注目度にしても、フットサルの選手が言うには、
なでしこと同じ、自分たちと支えあってた部分があるらしいんですね。

それがなでしこはW杯優勝、五輪準優勝ですべてが変わってしまった。

取り残された と自分たちは思ってるんですね。

そういう意味で今回のW杯というのは、当然、僕が行くことでメディアの人が集まってくれて、
注目されているという実感が彼らにもある。
このチャンスを生かしたい、当然結果を出さなくてはいけないと思っている。」

    • 栄光のサッカー人生の一方でドーハの悲劇、フランスW杯落選等の悲劇も多かった。整理はついてるものか?

カズ「やっぱりサッカーW杯に出場したいという夢を持ってずっとやってきた。
93年のドーハ、98年のフランスW杯の直前に外れたことは当然胸の中に痛みとしてありますし、
10何年たってますけど、サッカーのW杯に出場してないっていうサッカー選手としての、
なんというかステータスじゃないですけど、今やW杯で優勝するぞという目標まできていて、
そのW杯に出場してないというのは、自分の中ですごく痛みに感じることってのは、
10何年前のあの外れたときよりも、今のほうがズシズシとくるということはあるんですよね。

でも、僕は別に運がなかったというか、そういうことよりも、自分の実力が足りなかったと思いたいし、
思わなければここまでやってこれなかったと思うし、
そういう意味では自分の実力が足りなかったということで整理はできているつもり。

ただW杯が4年ごとにあるたびに痛みに感じることはあります。
出てない自分に対して、苦しくなる時も正直いってやっぱあります。



カズ「「日本代表」という重みは一緒だと思います。

ただ、僕が子供の頃から夢に描いていたW杯というのは、
やっぱ「サッカー」だけ
今回のW杯というものは、自分の思い描いていた夢のW杯ではない。
だからといってフットサルW杯を軽視しているわけではなく、
フットサルのW杯はフットサルの選手にとっては世界一を決める一番大きな大会
という認識。
それに参加する以上は、彼らと同じ気持ちで当然戦いますし、失礼のないようにやりたいとおもっている。

でも、世間で騒がれている「念願のW杯出場」という見出しがでると、
どうしても僕の中では違和感がある。

ドーハの悲劇」、「フランスW杯に行けなかったこと」と今回のフットサルW杯出場は全く別だと思っている。

これは新たなチャレンジ。
こんなチャンスをまたもらえるんだと感じたし、すごくうれしく思いますし、
長い間サッカーやってきてよかったと思いました。

そういう意味でフットサルW杯、サッカーW杯は別ですけど、重みは一緒ですから、これは全力尽くして、
フットサル日本代表の選手たちと同じレベルにいきたいなと思っている。



    • 尽きることないサッカー人生

カズ「今45歳で、自分自身正直言って、歳を取っているのかとってないのか、プレイヤーとしてわからない。
毎日やっていることなので。
当然、20年前とは体も違うこともわかってますし、衰えてきているものもわかっている。

でも、情熱とか、まだまだ自分はいいプレーができるという気持ちだったり、
毎日練習したいという気持ちだったり、試合に出れなかった時の気持ち、
これは18歳でプロになった時に出れなかったときの悔しさと、今の45歳の時と変わらない。
悔しいんです。悲しいんです。一試合出れなかったことに対して。その気持ちの衰えがないんです。

「もう45だから今日しょうがない。でれなくても。」って思わないんですね。
「出れるだけの技術があるだろ!」「使ってくれよ!」って思ってるんですね。
悔しさは27年前と変わってない。そういう意味では自分はまだやれると思っている。

やはり前提にサッカーが好きだという、サッカーをプレーすることが好きだという前提がなければ、
こんなに長くは続けられないと思いますし、それがあるから、毎日毎日、自分で練習は苦しいと思いませんし、
もちろんキツイ練習はありますけど、別に苦しいとは思わない。
逃げだしたいとも思わない。それをやればきっといい試合ができると今でも信じてやっている。
もしかしたら、こんな一生懸命100パーセントで毎日やってるんだろう…って思われてるかもしれないですけど。
でもそうやって思われたいですね(笑)」

    • 今回の大会の目標

カズ「当然、結果を求めていきたい。
その結果はやはり予選リーグを突破して、決勝トーナメントに行く
という今まで成しえなかったものを得たいと本当に思っている。

でも、今回のグループリーグは、ブラジルはもうダントツに強いらしいんですね。
W杯でもスペインとブラジルがずっと優勝を分け合っている。
日本は今まで一回も当然勝ったことはない。
そうはいっても勝つ可能性がゼロかといったら、ゼロではない。
あきらめたら終わりですけど、あきらめないで勝負したら何とかなることも、
0.何パーセントでも0.1%でもある。あきらめないでやることが大事。


本当に日本代表のユニフォームを着てプレーするってのはね。
本当に幸せ。てかそれ以上のものがあると思うのでね。
その重みを感じながら、全力を尽くして、楽しみたいなと。





以上。

フットサルワールドカップは11・1に開幕。
初戦はブラジル戦となります。
応援しましょう!!

今日はキングカズがウクライナ戦でフットサル日本代表初ゴール!
素晴らしい。→三浦和良 フットサル初ゴール 日本代表×ウクライナ