【メモ】オシムの言葉 日本代表へ「君たちは君たちのままでいてほしい。」

9/21 オシムの言葉という番組がやってました。

元日本代表監督イビチャ・オシム氏の言葉をまとめました。


・楽しい人生を送るコツ
楽しん人生を送るコツが一つある。
それは、自虐的な話で皆を笑わせることだ。
自分のダメなところや失敗談を笑いに代え、
皆に話すことができるようになれば楽しい人生が送れるんだ。

・現在W杯欧州予選でいい位置にいるボスニア・ヘルツェゴビナ代表
(W杯出場を)期待している。
代表は唯一の希望なんだ。
W杯出場がこの国を建て直す大きな力となると信じている。

代表チームは最大の希望なんだ。
国を離れている人も、彼らの活躍を見ている。
戦争は不幸を生んだ。
その思いを僅かでもサッカーで晴らしてやることができる。
W杯出場は国に希望を与えるんだ。
サッカーというスポーツが持つ力を私は信じている。


・W杯優勝候補について
完成されたスタイルを持つ国が最強のチームと言える。
今考えるならスペインとドイツだ。
どの国も彼らのようにプレーしたい。
しかしだ。ドイツは伝統的にフィジカルが強い。
他の国もフィジカルを活かしたチームは作れるがドイツを上回るの難しい。
一方、スペインはテクニックのチームだが、
彼らはもう何年もかけて、スタイルを作り上げ、熟成させてきた。
他の国がテクニックで上回るのも難しい。

・スペインの強さ
スペインが勝てるのは理由がある。
他の国とは異なり、
2つのビッグクラブの選手でチームを構成している。
それが絶妙な連携を可能にする。
メッシはいないが、ビジャがいる、シャビがいる。
攻撃陣は充実している。スペインは驚くべきチームを作り上げた。
レアルとバルセロナ、2大クラブの選手を団結させるのは困難だ。
ライバルチーム同士では反発しあったり、嫉妬心もある。
スペインはそれを克服した。
マスコミに煽られ、個人プレーに走ったりしない。
2大クラブの選手は、組織的なプレーができている。
皆スペイン人だ、チームの為にプレーする。
そんな当たり前だが難しいことを可能にした。

・ドイツの強さ
精神面と規律。これが一番の武器だ。
規律を守り、任務を遂行する能力。
もしかしたらドイツ人は日本人より信号を守っているかもしれない。
勿論、規律を守らないタイプもいる。いい意味でだ。
代りにアイデアやテクニックを持つ選手が現れる時がある


・開催国のブラジル
ブラジルには問題がある。
組織化されたよく走るチームとの対戦では意外な弱さを見せる。
テクニックで戦う相手には強い。
なぜならブラジルの方がテクニックがあるからだ。
だが、他のチームは同じ土俵で勝負するつもりはない。
ブラジルが苦手とする、よく走るチームが行く手を阻むだろう。

もちろんネイマールには期待している
バルセロナが選んだのだから、いい選手だろう。
バルセロナであと1年プレーした時、どれだけ成長しているか楽しみだ。
しかし、ネイマールともう一人FWが欲しい。
ブラジルは前線の選手が足りないな。


・日本代表へのメッセージ
日本代表の諸君。
君たちは君たちのままでいてほしい。
そのままでいいんだ。
今、米を食べているのなら、米を食べ続けてくれ。
スタイルを変えるな。
スコットランド人はスコッチを飲んでいる。
日本人は頑固に日本酒を飲み続けなさい。


以上。