【2013/9/7】2020年東京オリンピック開催に向けた最終プレゼンテーションが終了。プレゼン全文。そして東京五輪が決定!

2013/9/7

2020年東京オリンピック招致に向けた東京のプレゼンがさきほど終わりました。

英語で行われたプレゼンテーションの全文です。

9/8 朝5時ごろ結果が発表されます。

追記:
発表されました!
東京が2020年オリンピック・パラリンピックの開催都市に決定です!!
おめでとうございます!!

[第一回投票]
イスタンブール(トルコ):26票、マドリード(スペイン):26票、東京(日本):42票。
マドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)が同票で最下位。
東京(日本)が決勝投票へ。

[第二回投票]
イスタンブール(トルコ):49票、マドリード(スペイン):45票、
同数での最下位だったマドリードイスタンブールのどちらが残るかを決める投票。
マドリード(スペイン)がイスタンブールに敗れる

[第三回投票]
イスタンブール(トルコ):36票、東京(日本):60票。


【最終プレゼンテーション全文】

高円宮妃 久子さま

まず、日本国民を代表して御礼申し上げたいことがございます。
2011年、大きな地震、そして津波を体験しました。
国際オリンピック委員会と関係者の皆様は、深い同情の念を表していただきました。
私どもはそれに対する感謝の気持ちは一生忘れません。


私自身がIOCの皆様に心からお礼できることを大変うれしく思います。
IOCの援助プログラム TSUBASAプロジェクトは多くの多くの子供たちに笑顔を与え、
多くのアスリートに希望を与えました。
日本語で翼という言葉ですが、若い人たちは
翼で夢に向かって羽ばたいてほしいと思っています。

皆様はオリンピックムーブメントの精神のもとで、
彼らに夢を抱くことを可能にしました。
モチベーションを彼らに与えました。
彼らは勇気をもって、自信を持って前に進むべきだということを示されました。

オリンピックはレガシーが大事だという話がありました。
皆様のレガシーも若い人たちの心に刻まれるでしょう。

皇室の一員がこの場でお話しするのは初めてかもしれません。

しかし日本の皇室は常にスポーツを積極的に支持してまいりました。
特に申し上げたいのですが、私の亡くなった夫は熱心なスポーツマンでした。
そして彼から、私は9つのスポーツの名誉会長職を受け継ぎました。
おかげさまで大変忙しくしております。

IOCの皆さま方に関しては非常に素晴らしい思い出があります。

今回の訪問に関しては非常に多くの方々に、出会うことができました。

おそらくこの特別なひと時を過ごしておりますが、
将来、私を五輪ファミリーの名誉会員として認めてくれるのではと期待しております。

チームJAPANがこれからプレゼンテーションを始めます。

彼らは非常にこれまで努力してきました。

プレゼンテーションを非常に説得力のあるものとして聞いてくれると思います。

今回のこのような場を与えてくれたことを非常に感謝しております。

佐藤真海選手[陸上 走り幅跳び]
(パラリンピック3大会連続出場 宮城県気仙沼市出身)

会長、IOCの皆さま、私は佐藤真海と申します。

今私がここにいるのは、私がスポーツに救われたからです。
スポーツは人生において大切な価値観を教えてくれました。
それは、2020年東京大会が世界に広めようと決意している価値です。

そのグローバルなビジョンを私たちのチームがご説明します。

武田理事長、安倍総理大臣、猪瀬東京都知事
水野招致委員会副理事長、滝川招致アンバサダー、
私と同じくアスリート、銀メダリストの太田選手。

では私の話に戻りたいと思います。

19歳の時、私の人生は変わりました。
私は走ったり、泳いだり、チアリーダーをしていました。

ところが、足首に初めて痛みを感じてから僅か数週間で、
私は骨肉種により足を失いました。

もちろん、大変辛い思いでした。
絶望しました。

それでも私は大学に戻り、陸上を始めました。

自分が目標を立てて、それを克服するのが楽しかったのです。

上達するにつれて、新たな自信を深めました。

そして何より、私にとって大切なのは、私が持っているものであって、私が失ったものではないということを学びました。

私はアテネと北京のパラリンピックに出場しました。
私はスポーツの力に触れることができ、自分が恵まれていると思いました。
そして2012年のロンドン五輪を楽しみにしていました。

その時2011年3月11日の出来事が起こったのです。

津波が私の故郷を襲いました。

6日間、私は家族が無事かどうかすらわかりませんでした。

私は家族を見つけましたが、
私の喜びは、この国の悲しみに比べようもありませんでした。

私は訪問した学校からメッセージを集めて、
それを故郷に持ち帰りました。
そして私の体験を語りました。食料も持っていきました。
他のアスリートもそうです。
私達は一緒になってスポーツ活動を準備して、自信を取り戻すお手伝いをしました。

その時私は本当のスポーツの力が見えたのです。

その力は夢と笑顔を作ってくれます。
希望を与えてくれます。
人々を繋ぎあわせてくれます。

200人以上の日本や海外のアスリートたちが、1000回近く被災地を訪れてくれました。
そして50000人以上の子供たちを指導し、勇気づけてくれました。

私たちは五輪の影響力を目の当たりにしたのです。
日本はその五輪のかけがえのない価値を目の当たりにしたのです。

卓越、友情、尊敬、それは単なる言葉だけではありません。

東京 招致委員会 武田恒和理事長
「皆さん。これはまさにスポーツだけが提供できるものです。
世界全体に触れることができる、これはスポーツだけができることです。

オリンピックムーブメントは20年以上にわたって黄金の時代を教授してくれました。
それは明確で、強力な、指導力を戦略的な決定を通じて委員の皆さまがしてきたからだと思います。
そして時を超えた価値観をもってきたからであります。

若者たちの新しい世代が恩恵を受けています。
そしてうれしいことに、その若者の1人が今ここに来ています。佐藤優香さんです。
ユースオリンピック競技大会の最初の金メダリスト、トライアスロン佐藤優香選手。
1912年以来選手達は競技をしてきました。
そしてオリンピズムの真の精神にのっとって、五輪競技をしてきました。

そして日本人選手は一度もドーピング違反をしたことがありません。
それは強力な法制度があるからではなく、
長年にわたり、一貫したアプローチを政府、そして、国内五輪委員会、
国内連盟がとってきたからだと思います。
アスリートをサポートしていかなければならないと皆が認識しています。
オリンピックの価値の健全性を信じているからです。
その精神にもとづき、私たちは2度目の招致活動行っています。
財政とスポーツにおいて、このムーブメントを支え続けることができるのはどの都市なのか、
最高のゲームを提供できるのはどの都市なのか、
国内の課題を超えて、グローバルなビジョンを提供し、
そして、スポーツにとって、厳しい時代において、五輪の価値を提供できるのはどの都市なのかということであります。

スポーツそのものの信頼性が問われている時代であります。
それはドーピングやギャンブル、八百長の問題があるからであります。

日本においてはこの2年間、最高のスポーツを我々は見てきました。
それは我々のグローバルなビジョンの刺激になってきました。

これを皆と共有したいという私たちの決意が固まりました。
東京は信頼できる実行力をもっています。

東京においては祝典を行います。
これまでなかったような都市の真ん中でお祝いを行います。
東京はイノベーションを提供します。

クリエイティビティーと技術でもって、世界全体のスポーツに対し、
メリットを提供することができます。」


東京 招致委員会 水野正人副理事長
「皆様。この3つの中核となる強みを一言で言いますと、
機会ということになります。
2020年の東京五輪は、広大な若い大陸アジアでの玄関口となります。
この未来の大陸には10億人以上の若者がいます。
しかし、この円の外側よりも内側に多くの若者たちが住んでいます。
この2020年までの7年間でスポーツは成長していくでしょう。
そしてこの五輪はどの五輪よりもプライムタイムで生でテレビ中継を見る人が多くなるでしょう。

現地のチケット市場もとても大きく、商業的な成功も保障されています。
既に招致活動にはスポンサー企業21社がついています。
日本五輪委員会は史上最高のスポンサー水準を誇っています。
日本企業が五輪を支えると自信をもっていますし、
IOCが世界でオリンピズムを推進する重要なプログラムに全て集中できます。

どのように五輪を行うかですが、都市の真ん中で行います。
私たちはまず、2016年の招致活動をたたき台にし、計画を作りました。
そしてこの計画はIOCや選手、国際競技団体や各国の五輪委員会の助言を得て、
改善しました。

3つの事例があります。

1つは選手村。
よりよい場所。より大きくなりました。

そして2番目に、新しい五輪スタジアムを建設します。
これはスポーツの新しいランドマークとなるでしょう。
選手全員が座って開会式を見ることができます。

3番目に非常にコンパクトな会場計画です。
フランス語でいいます。
既に何回も申し上げたことでありますが、フランス語は初めてであります。
私たちは最大のことをやりたいということを改めてフランス語で申し上げました。

そして1つ申し上げたいことがあります。
私の感動、私の感謝の気持ち、また、友情の気持ち、
過去20年間にわたってこれらの気持ちが非常に高まってまいりました。

非常に堅固な友情というものをベースとして皆様のご信頼を得たいと思っています。

では、私たちの計画を是非ご覧いただきたいと思います。

小谷実可子からの紹介です。

小谷実可子 ソウル五輪シンクロ銅メダリスト(VTRで)
「東京へようこそ。ここは原宿です。
世界で有名な若者文化の中心部の一つです。
ハンドボールなどが行われる代々木ナショナルスタジアムはここに位置します。
どの競技場も魅力的な都市の中心に位置しています。

2020年東京五輪は躍動感に満ち溢れるでしょう。
競技は都市のど真ん中で行われます。
東京の都民、そして訪問者たちの生活に溶け込んでいるのです。

まず二つのゾーンに分かれています。
一つは、HERITAGE ZONE。
こちらは1964年の五輪のレガシーといわれる施設を使います。

もう一つはTOKYO BAY ZONE。
これは臨海部に位置しています。
選手村はその中心にあります。

どの選手も競技場や練習場にアクセスしやすくなっています。

HERITAGE ZONEはこれから改修をしていきます。
これは長期的にみた、遺産となっていくでしょう。

また、新しい設備、新国立競技場も建設されます。

TOKYO BAY ZONEは21の競技会場が臨海部に建設されます。
ユニークな競技体験を与えてくれるでしょう。
五輪パークがなくても雰囲気を恩恵を受けることができます。

東京五輪は都市の中心で行われるかつてない五輪です。
新しい施設も造られて、五輪が終わった後もスポーツ中心のレガシーとなっていくでしょう。

この二つのゾーン以外の施設はたったの5つのみです。

Waterfront Plazas
ここが東京の中心部。スポーツが出会う場です。
素晴らしいエンターテイメントやショッピング施設があります。
また、素晴らしい眺めもあります。
レジャー、リラックスにはもってこいの場所です。
2020年、こういった競技会場がありますが、
9つの競技会場、IBCやメディアセンターはココから徒歩20分の距離です。
ライブ会場や東京の都市は多くの人であふれるでしょう。
選手と五輪関係者、観客、地元の住人達が一つとなって、ココで出会うのです。
ユニークな祝典。是非、あなたもいらしてください。


猪瀬直樹 東京都知事
「東京はダイナミックな都市です。そして平和な都市です。
安心でき、安全で安定しています。世界トップクラスの基盤が整っています。
そしてさらに改善を目指して投資が続けられています。
東京は若者にとってもグローバルな名所となっています。
東京のインフラは皆さまの為に提供されます。
そしてさまざまな重要な側面、宿泊施設や安全など、すべての面をお約束します。
交通機関においても既にネットワークが整備されています。

2020年五輪は誰もがいつでも時間通りに目的地に到着することができます。
私たちはレガシーを実現します。
東京と、スポーツの為に。

大会開催にかかるお金はアメリカドルで45億ドルにのぼっています。
いますぐに10か所の新しい会場とその実現のためにお金を払うことができます。

私たちは東京の長期的なニーズにこたえるための投資を行っています。
東京の真ん中に。そして3500万人が暮らす首都圏の中心部でレガシーを作るのです。

選手村は東京の中心部ではこの数十年で最大規模の住宅開発となります。
そこには国際交流プラザも併設されます。
文化、教育、スポーツの振興に役立てられます。

国内外の方々のための施設となります。
東京の長期的な都市戦略。
それは誰もがスポーツを楽しみ、子供たちに夢を与える社会を作るということです。
これを全て、東京という都会で実現します。

そして、類まれなおもてなしでお迎えします。
ではこれからクリステルがフランス語で皆様にお話しします。」


滝川クリステルさん(“Cool Tokyo”アンバサダー)
「ユニークなお迎えをご用意しています。
日本語では一つの言葉でこう表現します。
”お””も””て””な””し”
でございます。
おもてなし。
非常に深い意味をもった皆様を心からお迎えするという気持ちでございます。
これは古代から、そして私たち祖先からずっと引き継いできた伝統であります。

なぜおもてなしが日本の人にとって重要なのか、
相手の方がどのような方であろうと、心からお迎えをするということであります。

もし日本でモノをなくした場合、それが現金であっても見つかるということが可能なんです。
3000万ドルが昨年外国の方へ落し物として回収され、それが全部本人の元へ戻っています。
東京が世界でも一番治安がよい街であるという評価を得ています。
交通機関も非常に充実していますし、非常に清潔な街であります。
タクシーの運転手さんは世界でももっとも感じがよいと言われています。
東京のどの街へいってもこのような伝統的なお客様をもてなす気持ちが存在しています。美味しいレストランも素晴らしいお店も用意されています。
ミシュランの星をもらっているようなレストランも数あるんです。

私はこのような東京の中心部で仕事をしておりますけど、
この東京で皆様をお迎えできるということは本当にユニークな試みでありますし、
皆様に対して思いがけないような感動を提供することができることは確実です。


    • 東京のイメージ映像が流れる--


太田雄貴選手(フェンシング)北京・ロンドン五輪銀メダリスト

想像してみてください。
都市のど真ん中に暮らすということを。
臨海部の素晴らしい眺めに向かって歩くことを。

想像してみてください。
自分の宿泊施設から競技場が見えることを。

最もクールな世界の若者文化の中心からこういった場所には、スグ歩いていける場所だということです。
これらを2020年、選手たちは体験できるのです。

私自身アスリートですが、選手たちの意見が計画的に取り入れられていることを誇りに思っています。
選手村は五輪の中心にあります。精神面でも、地理の面でも。
また世界中の選手たちは情熱的な応援を受けるでしょう。
日本のファンはスポーツとは何か、フェアプレーとは何かを真に理解しています。

昨年の夏、50万人の方々が平日にも関わらず沿道に集まりました。
2012年のロンドン五輪に参加した選手達を祝福するためです。

写真を見てもわかります。
この情熱が2020年にも体験できるのです。
どの競技会場も満杯になるでしょう。

東京はオリンピックムーブメント推進の素晴らしい基盤になるでしょう。
このオリンピックムーブメント推進というのは、日本の若者文化と一緒に世界中にアピールしてくでしょう。
アニメのヒーローたち、実際のメッシやカカ、内村のようなスター選手のようなアニメが、世界中の子供たちを魅了し、スポーツへの興味を掻き立てるでしょう。

またこのムーブメントは革新的な技術にも基づいています。
例えば、次世代のモーショントラッキング動作追跡システム、
プレゼンテーションや実際の試合会場でこういう革新的な技術がつかわれることでしょう。
これらすべてが若者をスポーツへと結びづけるのです。
それにより、私のように若者たちは、スポーツの価値から多くを学ぶことでしょう。

安倍総理のおっしゃるようにです。

安倍晋三首相

会長。IOCの方々。
東京は世界でも最も安全な都市のひとつです。
それはいまでも2020年でも同じです。
福島のことに懸念を持っているかもしれませんが、確実に言えます。
状況はコントロールされています。
東京には決して被害はありません。これまでもありません。

そして新しいスタジアムが完成すれば、これまで他に全くないようなスタジアムになります。
そして2020年五輪が安全にきちんと実行されることを保証します。
財政的にも整っています。

皆様にメッセージを伝えたいと思います。

私たち日本は本当に信じています。
オリンピックムーブメントを信じています。
私自身も一つの例だと思っています。

私が1973年に大学に入った時、私はアーチェリーをはじめました。
なぜかわかりますか?
その前の年、ミュンヘン五輪でアーチェリーが五輪競技として復活したのです。
久しぶりのことでした。
私の五輪に対する愛情はずっと前から出来上がっていたのです。
私は目を閉じると、鮮やかにあの開会式の光景がよみがえります。
1964年の東京五輪の開会式です。
数千羽のハトがいっぺんに大空にときはなされました。

澄み渡った青空に五機のジェット機が五輪の円を描いたのです。
本当に私は驚き、そして素晴らしいと思いました。
当時まだ私は10歳でした。
私たち日本はスポーツは世界を結びづけるのだと学びました。

そしてスポーツがすべての人に平等なチャンスを与えるのだと学びました。
私たちに教えてくれたのです。レガシーというのは単に建物だけではないというものを。単に国家のプロジェクトではないことを、これはグローバルなビジョンであるということを教えてくれたのです。
そしてこれは人に対するとうしたいとうことを教えてくれました。
ですから翌年、日本はボランティア団体を作りました。

そしてメッセージを広め始めたのです。
スポーツのメッセージを世界に広めたのです。
3000人もの若者たちがスポーツのインストラクターとして、
80か国以上で今日活動しています。

そしてその人たちが100万人以上の人たちの心に触れたのです。
その活動を通じてIOCの方々、2020年の五輪に東京を選んでくださる、
それは、オリンピックムーブメントに新たな息吹を吹き込むことになります。
そして、sports for tomorrowという私たちの計画で若者たちが世界各地へ出かけていくでしょう。
これまで以上に多くの若者たちが。
そして学校を作るのを手伝い、さまざまな施設を整え、
スポーツプログラムを作っていくのです。
そして五輪の聖火が2020年到着する頃にはスポーツの喜びを運んでくれるでしょう。
1000万人の人々に、100か国以上の人々にその灯びを伝えることができるでしょう。

東京を選んでください。

日本は情熱を持っています。
日本は誇りを持っています。
日本は五輪ムーブメントを心から信じています。

スポーツの力を通じて、
IOCの皆さんと連携してより良い世界をつくっていくため、活動していきます。

どうもありがとうございました。」

      • 若者がスポーツをするイメージ映像


東京 招致委員会 武田恒和理事長

私はこれまで生きてきて、スポーツを通じて学び、そしてスポーツは私の精神にも影響を与えてきました。

10代の私の眼を世界に向けさせてくれたのはスポーツでした。
私が五輪選手になったときも、スポーツを通じて、最高のレベルで競技をすること、
そしてユニークのな精神で多くの友人を得ることができました。

この2年間、スポーツを通じて私は繰り返し、人間が通じ合うことがスポーツを通じてできると私は学びました。

佐藤真海さんたちの被災地訪問や、2012年ロンドン大会で笑顔を見せていたボランティアまで。
そして、東京でのアスリートたちのパレードに集まった大観衆。
素晴らしいアスリートたち、感動を与えてくれたアスリートのパフォーマンス、そしてオリンピックの価値を実際に目の当たりにすることができた私は幸運です。

私のゴール、そして私のチーム全員のゴールは、この困難な時に、オリンピックの価値に忠実に、できる限り多くの人々にスポーツの素晴らしさを伝えるべく力を尽くすことです。
もちろん簡単ではないことは承知しています。

皆さんとも今日の私たちの課題について何度も話し合ってきました。
しかし正しい方向に私たちが共に進んでいくことができる、
それによって、新世代にスポーツを継承することが可能だと私は楽観的に考えています。
会長、委員の皆さま、この旅はこのブエノスアイレスから始まります。

この数日間、今後の方向の重要なことが決まろうとしています。
大変重要な決定をしなければなりません。
そしてグローバルにスポーツが利益を得られるかどうかが決まっています。

我々が伝えたいのはシンプルな内容です。

東京に投票してください。

そうすればきちんと実施することを約束します。

東京に投票していただければ最高の競技が実現します。

東京に一票をお願いします。

2020年から数十年間、スポーツのビジョンのために正しいビジョンが決まります。
その為には東京が適切なパートナーといえます。

この都市には実行力があります。

国家としてもスポーツの価値観を共有し、支援します。

国民も貴重な価値観を支えられる人たちがたくさんいます。

私と我々のチーム、そしてオールジャパンでこの活動ができることを誇りに思います。

私個人的にも保障します。

2020年の東京において、偉大なレガシーが生まれるでしょう。

大きなチャンスが生まれます。

スポーツ、そしてオリンピックムーブメントが最大の勝者になるでしょう。

会長、私たちのプレゼンテーションは以上です。

ありがとうございました。



質疑応答
・HERITAGE ZONE と BAY ZONEの交通機関についてもう一度確認したい.
東京の大会は非常にコンパクト。
8キロの半径でオリンピック村、その中に80%が含まれます。
短時間で輸送可能です。最も短い道のりでの移動となります。
それを保証します。(水野正人・招致委員会副理事長)

・安倍首相、福島について。根拠と確信できる理由を教えてほしい。技術的なことについても。
全く問題ない。
新聞のヘッドラインではなく、事実を見ていただきたい。
汚染水による影響は、福島第一原発の0.3平方キロ以内で完全にブロックされています。
福島近海でモニタリングを行いました。その結果、WHO基準の500分の1となっています。
日本は食品や水の安全基準は世界で最も厳しい。
どの地域においてもその基準の100分の1です。
現在も将来もまったく問題ないと約束します。
すでに私が責任をもって、抜本解決に向けたプログラムに着手しています。(安倍晋三首相)


・競技会場について確認させてほしい。
すべての会場を計画通り実行します。
45億ドルは明日にでも使える資金として存在しています。
新しい国立競技場も計画しています。19年のラグビーW杯でも使用します。(水野正人・招致委員会副理事長)