【2013/9/6】日本代表対グアテマラ代表、試合後選手・監督コメント。

2013/9/6

キリンチャレンジカップ 
日本代表対グアテマラ代表の試合後選手・監督のコメントです。

[試合結果]
日本代表3−0グアテマラ代表

得点:
本田圭佑(後半5分)
工藤壮人(後半24分)
遠藤保仁(後半31分)

出場メンバー:
西川周作
長友佑都
森重真人
酒井高徳
遠藤保仁青山敏弘(後半34分)
長谷部誠
清武弘嗣本田圭佑(後半0分)
岡崎慎司工藤壮人(後半17分)
香川真司今野泰幸(後半30分)
大迫勇也柿谷曜一朗(後半0分)


[試合直後コメント]
ザッケローニ監督
「個人的には出来に満足している。
試合前にも選手達には楽しんでサッカーしようと伝えた。
バランスを取りながら、たくさんチャンスを演出してこれだけのゴールを奪ってくれて満足している。
だが、これだけチャンスを作ったのであれば、もっとゴールが欲しかった。

(新戦力との融合)
非常によくやってくれたと思うし、
彼らだけでなく、攻守に全員が貢献してくれた。
今日の選手たちの出来に満足している。」


吉田麻也(サウサンプトン) フル出場
「(無失点)
皆すごく意識していましたし、ゼロに抑えてまず一歩踏み出せたのはよかった。
(森重とのコンビ)
アンダー世代ではやったことあるが、フル代表では初めてだったので、
たくさんしゃべって、たくさんコミュニケーションをとりました。
(3バック)
途中で臨機応変にやっていかなければいけないので、頭を使わなければいけないですけど、
そっからでも点が取れましたし、もっと取れてもよかったと思いますけど。
とにかくひとつ勝てて無失点というのはよかった。
(今後へ向け)
次のガーナ戦でも継続していくことが大事。
守備はとにかく継続して安定した守備をみせていくことが大事だと思うので、
一歩一歩やっていきたい。」


本田圭佑(CSKAモスクワ) 後半のみの出場 1ゴール
「前半はグアテマラも非常にコンパクトに、スペースなく守備してたんで、
簡単に突けずにいたんで、後半出たら相手もバテてると思ってましたし、
その点、相手のユルんだところを突けてよかった。

(今日の収穫)
引いた相手にどう崩すかというのも一つの練習でしたし、
それができたところと、やはり手数をかけすぎてしまうところ、
その課題はまだ継続して残っていると思う。

(無失点)
まぁ…それをね、一試合だけと言わず、
次の試合も、これからの試合ずっと、できるだけ無失点で、
チーム一丸となってやっていくことが大事。

(W杯に向け)
結局、代表で集まれる時間は限られているのでね。
いかに自分の所属するクラブで成長できるかが、やはりキーとなってきますんで、
本当に歯を食いしばってといいますか、
僕ら格下ですから。それでも強豪相手に戦っていくには一日一日を無駄にできない。」


工藤壮人(柏レイソル) 後半17分からの出場 1ゴール
「結果にこだわっていたので、獲れてよかったです。
真司君がもう押し込むだけというボールをくれたんで、
まぁ潰れながらでしたけど、なんとかゴールに押し込めてよかったです。

(次はガーナ戦、来月はヨーロッパ遠征)
ヨーロッパというよりも、次の試合に出れるよう、また明日からアピールしていきたいですし、
一試合一試合、試合に出れるよう頑張りたいと思います。」


柿谷曜一朗(セレッソ大阪) 後半のみの出場
「長居だったので、試合に出れてよかったです。

(長居の雰囲気)
最高ですね。やっぱ。

(前半には本田圭佑選手とウォームアップしながら話していたが?)
やはり攻撃。点が入ってなかったので、しっかりシュートで終わろうということは言ってました。

(チームとの連携)
前よりは全然よかったとは思いますけど、この相手に満足せず、
次の試合があるので、そこでしっかりできるよう頑張りたいです。」




[試合後コメント]
西川周作(サンフレッチェ広島) フル出場
「一発だけは気を付けていたし、3-0で終わるのと3-1で終わるのとでは全然違う。
最後までしっかり締めて、みんなで声を出して、ピンチらしいピンチをつくらせなかった。
相手が強くなったときにできるかどうかが試されるけど、チームとして失点ゼロで終われたことはよかった。

(ボールにもっと触りたかった?)
GKの守備機会がないことはチームとして素晴らしいこと。
ビルドアップの部分でトライしようと思っていた。もっとボールをさばきたかった

(今日スタメンだったが、驚いた?)
心構えはずっとしてきている。自分が試合に出るイメージを持って準備しているし、
『チャンス来い来い来い来い』とずっと思っていた



酒井高徳(シュツットガルト) フル出場
「相手がというのがあっても、ゼロはゼロ。個人的には良かったと思う。

(以前と違ったところ)
前は守備でどこにクリアしようかとか、これは下げようか、絞ろうか、開いていこうかとか、
いろいろ迷いながらやっていたので、今日は大げさなくらい、
全てにおいてハッキリやろうという意識を持っていた。
それが意外とうまくいったというか、その意識でできたので目立ったシーンがなかった。

(後半のがうまくいった?)
後半の最初までは距離がつかめなかった。
サイドハーフとの距離が短かったりして難しかったけど、
最後のほうはタイミングよく長い距離を走ったりもできたので、やっぱりタイミングなのかなと思った。
近くでも出してむやみに上がるのではなく、
いいタイミングで自分が上がっていったときはクロスまでいけるという感じだったので、
行くところと行かないところの判断をもう少しよくしていきたい。

(スタメンで出そうな雰囲気はあった?)
全然なかったですね。でも練習はずっと右だったので。でもビックリしました。

(3バック)
一回もやってない。初めてです。練習もアジア杯以来くらいでした。ちょっとずつやっていければ。

(右SB)
チームでもやっているので、そんなに違和感はなかった。やることは変わらないかなと

(チームとの違いも感じなかった?)
今日は言われたことを忠実にやろうとした。
チームでは割と自由にやれているので、そのへんの違いはあったと思う.

(3-0の評価は?)
ザックさんがよく言っているのが勝ち慣れること。どんな相手にでも勝つこと。
どんな相手でも、ゼロに慣れることがゼロにつながるのかなと思う。



森重真人FC東京 フル出場
「まず無失点で終われたことは非常によかった。自分のプレーも悪くなかったかなと思う。

(4バックと3バック両方でプレー)
2つアピールできたのはよかった。ただ、相手がボールを持ったときにどうなるかはまだ分からない。
今日は押し込んでいる展開の内容だったけど、リスク管理はしっかりできたかなと思う。

(3バック)
時間が少なかったし、攻撃している時間のほうが長かったから何とも言えないけど、
今日の感じでは悪くないかなと思う。
より相手がボールを保持するチームになったらどうなるかは、やってみないと分からない。

(海外組と一緒に試合に出れたことは大きいか)
このメンバーで自分の力を発揮することが必要だったし、
東アジア杯から安定した力を見せ続けることが自分には必要だった。
それを続けることで自分にもチャンスが出る。続けていきたい。



吉田麻也サウサンプトン フル出場

(CBの左右が変わったが)
チームで左右ともやっているので、そんなに違和感はない。

(イラク戦以来の無失点)
相手のレベルというのもあると思うけど、つぶすところはしっかりつぶしていたし、
2、3回ポジショニングでミスはあったけど、全体的には悪いところはなかったと思う。
次のガーナ戦でも、強い相手にああいう守備ができればと思う

(注意していたこと)
とにかく攻めているときの危機管理。リスクマネジメントですね。
後ろをしっかり組織できるように意識していた。
サイドチェンジにも対応できていたので、それを続けていければいいと思う。

(コンディション)
まだ始まったばかりだけど、今シーズンの中では一番良かったと思う



長友佑都(インテル) フル出場 1アシスト
「(本田圭佑へのアシスト)
GKを超えればチャンスになると思っていたので。
相手もファーのところはマークに付き切れないというか、CBを超えるとSBは絞り切れないので、
そこのところは圭佑と話して狙っていた。

(後半よくなったが)
前半は相手が元気な分、引いて守ってカウンターを狙っていたので、前半は難しい試合になると思っていた。
前半のうちにもっと点を取れれば良かったけど、
前半、我慢して後半で勝負を仕掛けようかなというのは自分の中にあった。
圭佑が入って流れが良くなったというのもある。曜一朗も入ったし。

(本田圭佑と柿谷が入ってスムーズになった部分は?)
やっぱりおさまるので。そこの部分でチームに時間ができて、そこで押し上げられる。
圭佑と曜一朗がその役割を果たしてくれた。

(コンディション)
80%くらいまでは来ていますね。まだまだ始まったばかりなので、まだまだ上がっていく。
手応えとしてはコンディションは上がっているので、これからの自分にすごい期待している。

(今日できなかったところ)
ミスも多かったし、相手のチャンスが少なかったとはいえ、攻めているときの取られ方の悪さ。
強豪相手にはどうかなというのが、今日は正直言って多々あった。
あとは球際。やっぱり勝てないと。この相手に負けているようだと正直難しい。

(危機感は変わった?)
僕自身、何も変わっていない。危機感というか、何も変わっていない。
実際に僕のクロスも圭佑が決めたけど、
あれがブラジルのダビド・ルイスチアゴ・シウバ相手ならどうなっていただろうと。
でも、人数をかけてゴール前に入れば、ブラジル相手でも絶対にチャンスになると思うので。
試合が終わってから圭佑とも話したけど、ブラジル相手にもニアに入る選手がCBをおびき寄せて、
ファーに入ってSBのところで空中戦で勝負するというパターンを増やしていきたい。

(縦にえぐっての左足クロス)
そのプレーが出るというのが僕のコンディションの良さであるし、バロメーターでもあるので。

(世界を見て今の自分は)
世界には上がいる。自分にはまったく満足できない。自分は未熟。やるべきことはたくさんある。
でも今、インテルで攻撃的なところで学んでいる部分がある。
来年のW杯で自分自身が活躍するイメージはできているので、
そこに向けてしっかりまだコンディションを上げていきたい」



遠藤保仁(ガンバ大阪) 後半34分までの出場

(FKの場面)
相手の17番が圭佑の蹴るコースに入っていたし、助走も圭佑のほうがGKから見えていた。
自分の延長線上にいる壁の選手がそんなに大きくなかったので、自分が蹴ったほうがいいかなと。

(裏をかけた?)
でも壁に当たったので。できればそのまま入れたいし、軌道としては高く蹴って落とすイメージだった。
精度を上げたいし、イメージとはちょっと違った。

(守備)
SBのカバーや、押し込んだときのプレスはうまくいったと思う。
ただ、カウンターの守備があまりなかった。確認することはまだ多い。



長谷部誠(ニュルンベルグ) フル出場
「自分のコンディションはやってみないと分からないと思っていたけど、
90分の最後は足が止まったかなと個人的には感じている。
ホームだし、前からプレッシャーをかけて、積極的に前から前から行こうと話して入った

(守りで付け入るすきを与えない意識は)
多少ここ最近の試合で薄れていたと思います。
相手がそういう隙を突いてくるトップチームだったので、
どういう相手でも突きつめてやっていかなければならなかったですし、
グアテマラもすごく全力を尽くしてやってくれましたけど、
もちろん今までやってきた4チームとは違う。
その中でも自分たちが集中して相手にチャンスを与えないというのは突きつめてやっていました。

(後半に3点入ったが、前半との違いは)
本当に小さなところだと思いますけど、ゴールに対する意識だったり、
1点目はクロスに対して圭佑がしっかりあそこに入ってたりとか、
そういうゴールを取る意思が前半は少し足りなかったかなと。

(ガーナ戦)
今日とは違うゲームになると思います。
ガーナは数年前にやった時も、日本でやった時も非常にフィジカルが強いし、
テクニックもある良いチームだなと感じている部分はあるので、
次に向けて今日と同じやり方と言うよりは、
今日とは相手が違うというのを頭に入れてやらないといけないと思います。」



清武弘嗣(ニュルンベルグ) 前半のみの出場
「チームのバランスを考えてやった。ゴール、決められましたね。
ダフったのもあったし、オカさんからのボールもあったし。
ハーフタイムにハセさんも言っていたけど、
チャンスは多くつくったけど、最後にゴールを決めないといけない。
でも、守備も点を入れられなかったので良かったと思う。

(ミドルシュート)
相手も引いていたので前が空いていた。そういう感じでシュートを打った。決めたかったですね。
佑都くんから真司くんに通ったのもすごくいい形だったので、決めたかった。
でもクヨクヨしてもしょうがないし、明日からしっかり頑張っていきたい。

(大迫について)
サコはすごくボールがおさまっていたし、僕はすごくやりやすかった。
もう少しサコを見てあげるようにしないといけない。
今日は相手が引いていた分、サコも引くとスペースがなくなるということで前に張っていたと思う。
体が強いし、ボールがおさまる。
もっともっとコミュニケーションを取っていけば良くなると思うし、
みんなが同じ方向を向いてガーナ戦に向かっていきたい

(長居スタジアムは移籍後初)
すごく楽しみだったし、もう一回長居のピッチに立てて良かったと思う



香川真司(マンチェスター・ユナイテッド) 後半30分までの出場 1アシスト

点を取りたかったですね。
ゴール前を固めてきてたからスペースがない状態で、前半はなかなか難しかった。
後半もそうですけど、ゴール前に入る人数も少なかったですし、
攻撃は難しいなと時間を追うごとに感じましたね。
自分が最後にゴール前まで入り込んでシュートまで行きたいし、そういう形が今日は少なかった。
前半はチームとしての得点もゼロですから、すごく悔しいです。


シュートが明らかに少ないから、それがむかついてるんです。
相手が引いていたとはいえ、自分の中でいい形までは行っている。
手応えは感じていますけど、明らかにシュートまでは行けていない。そこが悔しいです。

フィーリングとしては悪くないです。今日は相手も相手ですから、
もっと厳しい戦いの中でどこまでできるかですね。
次のガーナ戦が今の自分の力を測れる戦いの場でもあるし、
そこに切り替えて調整していきます。」



岡崎慎司(マインツ) 後半17分までの出場
「今までは中に入りすぎていると自分では思っていたので、
今回は張ってみて、いろいろ試してみようと思っていました。

高徳とコンビを組みながら、相手は5バックみたいな感じだったので、
自分が持つというよりは高徳に任せたり。
基本的には真司も向こう側にいたので、僕らのところで無理はしなかった。

そういう感じで我慢して回すことを考えていて、
それでもいいタイミングで縦パスが入ったときにはいいタイミングで裏に抜けたり、
ワンツーで抜けたりというのは狙いました。
クロスの精度をもっと高めないといけないし、
決められる選手が1トップにいるので、そこに当てるようにもしたいです。

(1トップとの連係)
全然問題ないです。
2人とも合わせられる選手だし、前を向いて仕掛けられる選手でもあるので、
そういう意味では前を向いた時に、自分たちが追い越していくパターンがもっとあってもいい。

(押しこむ展開)
こういう試合が最近なかったので、最初はけっこう相手もがんばっていたし、我慢が必要でした。
うまくいかないところもあったけど、うまくいったところが多かったので、
悪くはなかったし、相手にチャンスがなくて失点ゼロに抑えられたので、
とりあえず最低限の今日の目標、やるべきことはやれたかなと思います。」



大迫勇也(鹿島アントラーズ) 後半のみの出場
「相手は5バック、3ボランチのような感じで、スペースがない状況だった。
もうちょっとしたかったというのは本音。

(積極的にシュート)
シュートを打つことを一番最初に考えたけど、
もうちょっと使い分けることができたら攻撃に厚みが出たかなと思う

(海外組)
一人ひとりの技術が高いし、
その中で自分が一つのオプションになることができれば、僕自身もレベルアップできる。
もっとそこに絡んでいけるようにしたい。
センタリングに対してみんなでどこに入るか合わせることができたら、点に近づいたのかなと。

(入れておきたかったシュート)
結構あった。一つは決めたかった。

(次戦へ向け)
まずは練習から自分のプレーを分かってもらうことが大事。
周りとコミュニケーションを取って、いい距離感をつくっていきたい」



本田圭佑(CSKAモスクワ) 後半のみの出場 1ゴール

(得点シーン)
ボールがよかった。
あそこは特に競り合うこともなく、ボールに当てにいっただけなので。
でも、ああいうのも強い相手とやると、どうですかね。
ダビド・ルイスとかだったら、触っていたんじゃないかなという気がする。

(一緒にプレーする時時間が少ない選手との試合)
出すものは出せていると思う。
基本的に自分を出せている選手が多い。
工藤もJリーグで点を取っているけど、代表でも点を取っているし、
曜一朗も点は取れなかったものの、非常にボールがおさまるし、
ようやくこういうタイプの1トップが出てきたかという感じがする

(こういうタイプとは)
今までの日本代表のFWというのは両極端で、
デカくてもあまり足元を得意としないプレイヤーだったり、
逆にすごく足元がうまくても前で得点、数字を挙げられない選手だったりしていた。
でも、曜一朗はすべてを兼ね備えている感じが見ていてする。
普段、周りの分かっているプレイヤーでパス交換することが多くなるけど、
曜一朗が入ってくることによってその人数が増えるかなという感じがしている

(守備)
どういった試合でも向こうは必死に攻めているのでピンチはあると思う。
でも、こういう試合でも無失点に抑えられたことはしっかりと評価するべきだと思うし、
普段みなさんは叩いているので、そのへんはしっかり褒めてあげてほしいと思う、後ろの選手を。

(中盤の守備に関して変わったところ)
監督の練習は戦術練習が多いので、その分、意識を本能的にさせようと監督が企んでいるのかなと思う。
悪く言えば、くどいくらいにしているので、イタリアってこんなんなのかなと想像しながらやっている

(―次のガーナ戦で確認するところ)
基礎ですよね。基礎的なことをしっかりやらないとダメだなと。
サッカーどうこうの前に僕は個人のところだと思っているので、基礎なんですよ。
結局、打ったシュートが枠に入らないと、90分ゼロ点になる。
それは守備でもまったく同じで、ピンチはあるので、ギリギリのところで抑えられるか。
戦術練習は監督が選手全員に同じ意識でやるように繰り返し与えてくれているので、
そこは日に日によくなっていくと思う

(柿谷との連係)
彼のポテンシャルはまだまだ計り知れないし、
まだ2試合というのが嘘みたいにチームに溶け込んでいる印象がある。それくらい、どこでボールを受けたらいいのか、どこで動き出しをすればいいのか、ほとんど理解していると見ていて思う

(移籍がなくなった後の試合)
ポジティブに捉えている。
これまで何も物事が簡単にうまくいったことがないので。
今回の出来事も自分の人生において氷山の一角だと思う。
ネガティブに考えてもしょうがないし、死ぬわけじゃないし、そのへんは楽観的に。

(次のガーナ戦は初のザックジャパン初のアフリカ勢)
ガーナとは一度どこかでやった記憶があるけど、
主力選手が来るのであれば、僕らより格上がいるので、
そのあたりでどれだけ自分たちのプレーを出させてもらえるかが勝負になる。
ビビらずに勝利を目指してやりたい。


柿谷曜一朗(セレッソ大阪) 後半のみの出場
「(サイドに流れるシーンが少なかったが)
僕がサイドに流れてしまうと一番前がいなくなるので。
何より相手のDFラインを下げてバイタルエリアを空けるということ、
真ん中のスペースを作るということが一番大事かなと思っているし、
それをやりつつ一番後ろの背後。
まあ、背後は相手も警戒していたので少し狙いにくかったですけど、
そこはもっと合わせていけたらいいと思います。

(連携に手ごたえは?)
今日どうこうというより、やっぱりもっと、90分間通してもっとハードワークしないといけないと思ったし、
半分でどうこうとはあまり思わないので。
とりあえず、次の試合があるので、頭から使ってもらえるようにしっかりコンディションを整えておかないと。

(次への改善点)
一番前で出ている以上、ゴールということは求められるし、
そこは代表だけではなくて、僕の仕事としてやらないといけないことですけど。
でも、落としのミスだったり切り替えの速さはもっと上げられると思うから。
守備の面でもっと助けてあげるとか、
もっと周りの選手がプレーしやすい環境を作るということをやっていかないといけないと思う。

(その意識は前回プレーした時と同じか?)
もちろん同じですけど、試合に出るにつれて『もっとやれる』と思ったり、
『もっとやらないといけない』と思うのは当然です。

(いつもなら強引にシュートにいきそうなところも、シンプルにパスを選択していたようだったが?)
『自分が』というプレーは、誰にでもできると思うので。
時と場合によって使い分けることが大事かなと思いますし、チームでもそればかりでは絶対ダメだと思うので。
ただ、いいトラップができたら打っていましたけど。
そういうところのミスもありました。
まあ、今日は勝てたことが良かったなと思うだけで、次の横浜での試合に向けてしっかり準備していくだけです。

(周りを活かすという点ではウルグアイ戦よりできた?)
相手の質が違いますから。ウルグアイ相手にもっとできないといけなかったです。
ガーナがどれぐらいの強さか、正直僕もまだ入ってきたばかりなので分からないですけど。
いろいろ聞きながら、ビデオを見ながらやっていきたい。
ただ、絶対強いと思うので、出場できたら強い相手にどれだけできるのか楽しみですね



工藤壮人(柏レイソル) 後半17分からの出場 1ゴール
「ポジションがポジションだから、出たときには絶対にゴールを取る気持ちでやっていた。
結果が出たのはよかったけど、自分は試合に出ながら勉強する身。
他のプレーの精度も上げていかないと。

きれいなゴールではなくても、1点は1点。
真司くんがいいボール、決めるだけのボールを送ってくれた。感謝したい。

(課題)
流れの中でトップ下、CFとのコンビネーションを使って
真ん中を崩すときにどう入っていくかは詰めていかないといけない

(海外組とのプレーは初)
練習の回数を重ねて、動き方やコンセプトは理解してきている。
相手がどこであれ、自分に何ができるかを見せたかった。
一番求められているゴールという結果を出せたのはよかった

(次へつながるゴールになった?)
合宿に来る前からベンチに座りに来たわけじゃないと言っていた。
自分にプレッシャーをかけていたし、結果が出たのはよかった。」



今野泰幸(ガンバ大阪) 後半30分から3バックで出場
(3-0の評価は?)
相手はミスが多かったし、僕らがボールを持っていることが多かったから。
あまりピンチもなかったし、マイボールの時間が長かったからうまくいったように見えたと思う。

(3バック)
一発のサイドチェンジで危ないかなと思う場面があったので、
個人能力の高い選手がいたら危ない場面をつくられたかなという感じ。
どうかな。分からないです。相手もミスが多かったし。

(森重真人とプレーしてみて)
いい選手だし、もともとF東京でやっていて特徴も分かっている。
俺にないものも持っているし、強さも持っている。つなぎもうまい。完璧だと思いますけど。

(ベンチで見ていて吉田と森重)
あの2人でよくやっていたと思う。練習の中でもやっていたことなので。
3バックも練習していた。いつもよりは多かったかな。半々に近いくらいでやっていた。

(ラインコントロールは誰がやっている?)
決まっていないけど、最近はボールがある逆サイドのCBと監督は言っている。
声を出すことについては、監督が今回の合宿から『逆サイドのCBが声を出そう』と言っていた。



日本代表 ザッケローニ監督
「(本田圭佑柿谷曜一朗を後半から出すのはプラン通り?)
試合前から交代のプランがあった。今日のカードはすべて試合前の計画どおりに実行したもの。
香川と長谷部はこれまであまり試合に出ていなかったので、90分間近く試合をさせたかった。
清武は45分見たかったし、青山と工藤は試合の中で見てみたいと思っていた。
柿谷と大迫も45分ずつ見たかった。
本田は2試合とも90分間やらせたくなかった。
試合に多く出ていることもあり、1試合45分にとどめようと思っていた。
DFでは森重と高徳、西川を見たかった

(一番手応えを感じたのは?)
今日の試合で気に入ったのはチームスピリットの部分。選手はサッカーを楽しんでいた。
たくさんのチャンスをつくったが、ゴール前の決定力が欠けていた。
これまで少ないチャンスで決めるチームを見てきたが、我々は違って、
ゴールを決めるためにはできるだけ多くのチャンスをつくらないといけない。

守備の課題を修正する考えはあったが、ゴール前の決定力は今後の課題としてあると思う。
他に良かったのはチームとしてプレッシングができていたこと。
特に中盤のラインがアグレッシブに行ってくれた。
相手はMFを5枚並べて数的優位をつくろうとしていたが、真ん中でよくボールを奪ってくれた。
DFラインも高く設定できたし、攻撃も中から外からバリエーションをつくって攻めることができた。
ただ、最後の部分が残念だった。

(守備面)
守備ではDFラインと中盤のラインの距離感を縮めてほしいと話していた。
それができていたので、相手はボックスに入ることがほとんどできなかった。
パート間の距離だけでなく、選手個々の距離感も大切にしてほしいと話していた。
縦だけではなく、横の距離感も大切にしてほしいと。
チームとして特にリクエストしたのが、楽しみながらプレーしないといけないということ。
そのためにも前線からしっかり守備のタスクをしてほしいという話はした。
前線の選手には、ずっと相手を追いかけ回すのではなく、
適正なタイミングとポジションでアプローチしてほしいと言った。
相手のビルドアップに対してきちんとアプローチがかからないと、中盤とDFのラインが苦労する。
そこはチーム全体でよくできていたと思う。前でしっかりおさまり、止めてくれたことで、
グアテマラは我々の深いところまで入ってこれなかった。
グアテマラFIFAランキングで格下だが、継続して格上相手にもできることを期待している。

(香川真司が全てオーガナイズするより、限定的役割を与えた方がよいのでは?)
サッカーはチームスポーツの中に個の局面がある。
すべての選手がチームのためにプラスになる働きをすることは大切だが、
時に個の局面も出てくるので、そこで自分の能力を出してほしいと思っている。
今の質問に関して言えば、両方ができればいいと思う

(攻守のバランスと大迫と柿谷の評価)
攻守のバランスはよく保たれていた。
それは前線の選手がしっかり守備をこなし、DFがアグレッシブにいけていたからだと思う。
そういう周りの仕事があると、遠藤と長谷部も通常より少ない範囲をカバーすればいい。

大迫はフィジカルがあり、ミドルシュートを打てる。
PAでも存在感を発揮していたし、持久力があるので守備面でもチームのためによく走ってくれた。
45分限定だったのは両方を見たかったからだ。

柿谷は意外性のある動きができる。
動きがいいときは相手のDFラインの裏のスペースにギリギリのタイミングで飛び出せるが、
今日のようにスペースがないときはもらいに来ることで相手のCBを引き付け、
スペースをつくる動きができる

(前半は香川、後半は本田がトップ下だったが、本田が入った後半のほうが攻撃の流れが良かったが?)
本田にはそれだけでなく、ミドルシュートを狙ってほしいし、アシストでの貢献も期待している。
香川にも同様に言えることで、チャンスには絡んでいたと思う。
後半に流れが良くなったと言ったが、良かったのはチャンスを決め切ったところだと思う



グアテマラ代表 パルド監督

試合に集まってくれたサポーターの皆さん、温かく受け入れてくれた皆さんに感謝したい。
今回、日本と戦ってみて、日本が間違いなくサッカー強豪国であることが証明されたと思う。
フィジカル、テクニック、ボールの扱い方、攻撃での展開、いずれも日本は優れていた。
われわれが日本に追い付くためには、まだまだ長い道のりがある。
まずは現実と向き合うところから始めないといけない。

グアテマラが思うようにプレーできなかった最大の要因は、ボールキープができなかったことだ。
試合の大半で日本がボールをコントロールをしていた。
我々もボールを持った少ない時間帯では何かしらできたと思うが、
ボールを持つという面では日本が我々よりもはるかに上回っていた。
日本と同じレベルでプレーするには、我々には足りないところがたくさんある。

(日本代表はW杯で活躍できるか)
そうなることを心から願っている。

日本には素晴らしいチームがあり、素晴らしいサポーターがいる。

この試合の前に日本大使館にあいさつしたし、
グアテマラ日本大使にもお会いしたが、両国間の親善にサッカーも貢献している。

日本には来年のW杯でぜひ活躍してほしいし、それだけの実力があると思う。
ただしブラジルでのW杯は厳しい戦いになる。
南米だけでも、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイといった強豪がそろっているからだ。
それでも、日本の組織力をもってすれば、素晴らしい活躍が可能になるのではないかと思う。



[日本代表 今後の試合日程]
2013年9月10日 19:20 日本 vs ガーナ 日産スタジアム
2013年10月11日  セルビア vs 日本 セルビア
2013年10月15日  ベラルーシ vs 日本 ベラルーシ